何かを信じろ
一昨日、第66回カンヌ・ライオンズが開幕した。昨年から辛い時に定期的に見返しておりその度に元気を貰っていたナイキのDREAM CRAZYキャンペーンがOutdoorグランプリを受賞したのが個人的に嬉しかったので、本日はそれを紹介したい。
私がこの広告の特に好きなところは“Believe in something. Even if it means sacrificing everything.” 「何かを信じろ。そのためにすべてを犠牲にするとしても。」というコピーだ。周りの反対を押し切り本学に入学を決めて間も無い時期にこのキャンペーンがはじまったので、はじめてこのCMを見た際には涙が出た。
昨年秋から展開されている本キャンペーンには元サンフランシスコ49ersのキャパニック氏が起用されており、この人選は当時米国内で話題になった。キャパニック氏は2016年に、国歌斉唱の際に人種差別に抗議し起立する事を拒否したため、引退に追い込まれた。その瞬間、キャパニック氏は自身の根底にある価値観のために自身のキャリアを犠牲にしたのだった。
動画にはキャパニック氏以外の著名なスポーツ選手が起用されており、それぞれの選手がツイッターで自身が写っているグラフィック広告を投稿しているのも面白い。人種差別、女性差別、貧困や障害者に対する偏見など、アメリカ社会に今もなお根強く残っている問題と常に戦ってきた選手たちの生の言葉が心に響く。
(出典:NIKE公式youtubeチャンネル)
これらの選手のように、ただ競技(私の場合はグラフィックデザイン)において優秀な成績をおさめるだけでなく、社会に対する何らかの強いメッセージを発信していけたらよいな、と思った。
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