聖地巡礼


先週末、東京ビッグサイトに行った。久方ぶり(およそ一年ぶり?)に出店する側ではなく、一般として参加したので色々と新鮮だった。あまり注意を払ってビッグサイトをまじまじと見たことがなく、ビッグサイトがどの建築家のデザインなのかも知らなかったのでこれを期に少し調べてみた。

(出典:「東京ビッグサイト誕生秘話」より http://www7a.biglobe.ne.jp/~tsudax99/index.html)


東京国際展示場(ビッグサイト)は、元は100mを超える「空中都市」をイメージしたデザインだったらしいのだが、臨海部に100mを超える建築物を航空機の飛行経路との絡みで作れないらしく、今の58mになったらしい。当初は逆ピラミッドの会議棟は柱の上に位置されており、そこに行くにはエレベーターを経由しなければならなかったらしい。もしそのデザインのままだったら、一斉に大勢の人が入館・退館をすることになるコミックマーケット等の大規模なイベントは開催できなかっただろう。

関野氏(出典:『中時電子報』「臺中市泊嵐匯會展中心競圖」2014年01月05日)


設計を担当されたのは建築家の関野宏行氏で、氏は第38回建築業協会賞特別賞を本作で1997年に受賞されている。デザインのコンセプトとしては、「東京の新たな副都心に情報発信拠点としての展示施設を計画。巨大性、地域性、祝祭性に配慮したフェスティバルパークをコンセプトとした新たなコンテクストの創造。」というものが掲げられていたらしい。


1993年開館の江戸東京博物館とのデザインが類似していると今までは勝手に思っていたのだが、類似しているところは大きなひさしがあるという事くらいで、全然私はビッグサイトのなんたるかを知らなかった事を痛感した。自分の生活に溶け込んでしまっているものこそ、あまりちゃんと見ない節があるーー今回のビッグサイトの件でもう少し対象に寄り添い、ちゃんと観察しようと思った。

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グラフィックデザイン科の学生として日々考えている事など

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